|
ケイティ(バーブラ・ストライサンド)にとって政治活動は彼女の中でとても大切なことだった。
でもハベル(ロバート・レッドフォード)にとって彼女の政治活動は彼女の一部でしかなかったように思えた。
自分が本を書いたり、映画を作ったりするような「どっちでもいいこと」に過ぎないんだろうと思っていたように感じる。
「ただ愛し合いたい」
それだけならきっとこの二人はうまくいってたような気がする。
でも、それだけじゃダメだった。
片方の「したいこと」「しなきゃいけないこと」が、もう片方にとって詰まらないことだったり、どうでもいいことだと、お互いが我慢し続けることになる。
「君はそのままでいいんだ」
平和運動に熱心なケイティにハベルはそう言った。
ケイティは乗り気でないハベルにタイプライターをプレゼントし、本を書かせた。
愛しているからこそ「変わらないその人」でいて欲しい。
だけどハベルは出て行った。
ううん、だからこそ出て行ったのかもしれない。
別れてから何年後かに二人は偶然再会した。
あの時ケイティはハベルに「家に来て」と誘ったけど、彼は「行けない」と断った。
昔と同じ変わらない彼女の姿を見たから。
(ジェームズ・ウッズが出てたの知らなかったよ) |