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自己顕示という行為そのものを考えてみましょう
通俗的な言葉で簡単に表現すれば「ええかっこしい」ですね。
そこに重要なポイントがあるのです、
例えば「お金持ちそうに見せる」
これは通俗的にも「見栄っ張り」に判断される事の多い「ええかっこしい」ですが、現実はどうなんでしょう?
「成金っぽくて嫌い」
これは十分あり得る事です
乱暴なたとえになりますが、俳優の『江口洋介』
女性の好感度の高いタレントさんのひとりです、
みかんさんが演出家だとします。
○高級外車を乗り回す金払いのい江口
このト書きは明らかに悪者演出です
○貧乏臭いアパートで、なんだかわからないオカズを煮炊きしている江口
このト書きは明らかにいい者演出です
「見栄っ張り」は「良く見られたい」と必ずしも一致しないし、赤の他人の評価をズバリ当てる事はできない上に、見せる相手が不特定多数の場合、受け取る内容がバラバラになるので「所謂全般に良く見せる」等という事は最初っから不可能ですよね。
つまり自己顕示とは「ある特定のイメージを顕示したい(見せたい)」であり、この理由は自己防衛に尽きます。
その振る舞いが自我に企画されたものなら、自分なりの美意識としてそれは身についていくでしょうから自己顕示とは呼ばれません。「自分らしさ」です、
だとするとそれ以外の自己顕示とは「慌てて、ステレオタイプな表現を場当たり的に選んでいる」事になり、当然自己決定の流れは『パッシヴ(受身)』です。
間違った表現ですが、あえてわかりやすく言うならば
「自己顕示しなくてはいけない状況に置かれた被害者」って事です。当然自我は緊急避難としてバタバタしているのですから、何をしたいのかどころの騒ぎではありません。
「何を恐れているのか?」その答えを探せばいいのです。 |